むらがるトンボたち。
日本の里山は、世界に誇る風景だと私は思っています。そののどかさを描こうと思いました。作品の風景は、田植えが終わったあたりの季節をイメージしています。
あまり人間の造成物を描かない私ですが、この水田だけは、人と自然がシンクロできているとても優秀なビオトープだと思っています。 もちろん生態系を崩す農薬散布や圃場整備など水田にも問題がまったくないわけではありません。
登場しているトンボは、真ん中のシルバー色がシオカラトンボ。私のいる町ではいちばんよく見かける馴染み深いトンボです。 その右の黒と黄のシマシマが、オニヤンマ。ずっと跳び続けていてなかなか近くでみる機会がなく、カブトムシと同じくらいの憧れがありました。 左下の緑の胴体に水色のおしり、これがギンヤンマ。 その上の黄色いトンボがムギワラトンボ。シオカラトンボのメスです。
一番赤いトンボ、これはショウジョウトンボ。その隣のやや黄色いトンボが、アキアカネ。群れなしているのをよくみかけるトンボで、いわゆるアカトンボと呼ばれる
種です。実際アキアカネは初夏に多くみられるトンボなのですが、ちょっと早生まれということで。
この作品は自然学習イベントのチラシやポスターなどにも応用されています。 サイズ=A3(420mm×297mm)
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